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○●清新JAC●○

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2002.8/20~22 全中京都大会

全中*-ボード
大会キャッチフレーズ


全日本中学陸上競技選手権大会
2002年8月20日~22日
京都西京極陸上競技場

悠希の試合当日。京都は朝、傘を必要としない程度の小雨が降っていた。
涼しくていい感じだが、これも朝のうちだけでだんだん暑くなるらしい。
朝食後、私は家族と別行動で、京都にある父の墓に行った。家族は前日に訪れている。
朝から何だか神妙な気持ちだった。
前夜、千葉あり沙のお父さんから電話を貰った。
「今、御殿場でこれから京都へ向かいます」びっくりした。恐縮した。
墓へ行った後、競技場へ着いたら千葉さんがプレス席を確保して待っていてくれた。
日陰で風通しも良いしプレス席だからもちろん見やすい。ありがたかった。

3,000m予選の直前に行なわれた女子800m予選3組。
スタート直後に「おやっ?」と思う。
一人の選手が最初からビッコをひいて走っていた。見るからに痛々しい。「止めた方がいいのに」と思った。
400m2分ちょっと・・・。後ろにはもう先頭が来ている。でも、黙々と走り続けていた。
滋賀の下村さん3年生。やっとつかんだ全中出場。
直前にケガをしてしまったが、走りたい、欠場はイヤだ、絶対出る、ということなのだろう。
4分10秒かかってゴールした後、トラックを出る彼女は、スタンドまで聞こえる大きな声で
「ありがとうございました!」と深々と頭を下げた。
大きな拍手が起こった。
「これが全中なんだ」こみ上げるものを感じずにはいられなかった。

男子3,000mでは、1組目の松本君が好走し、8分53秒組3位で予選通過。
2,000を6分で通過し、ラスト1,000mを2分53秒まで上げた。すごい。
いよいよ悠希の番・・・スタート、ちょっと失敗したように我々には見えたが「周囲が速かっただけ」と本人は言っていた。
200mの入り31秒。後ろの方なのに速すぎだ。イヤな予感がする。1,000m2分53秒で通過、速すぎる。
が、悠希は1500m付近で少しだが意識的に上がって行く。
関東大会は、行こうと思ったところで行かなかった事に悔いが残る、とずっと言っていた。
「続くか不安だったけど、同じ後悔はしたくない」という思いで上げたそうだ。それでいいと思った。
全国まできて、思いきって走らなくてどうする。
ラスト700までは、集団だった。悠希も後方に付いていたが、そこからガクンと落ちた。
でも、必死で前に行こうともがいていた。
関東の時のような苦しいだけの顔ではなく、歯を食いしばってもがいていた。
9分12秒45、組14位。これが悠希の全中の結果になった。

お疲れさん、全中に連れてってくれてありがとう!
予選で落ちたし、ベストも出なくて自分の中では悔しかっただろうけど、でも全中で走る姿を見せて貰えて幸せだった。
JACの他のみんなにも見せたかったな。
お父さんは、何とか全中に出られるまで、練習を組み立てて来たけど、大きな大会で結果を残してあげることは出来なかった。
それは、お父さん自身にそういう経験がなくて、うまく調整ができなかったからかもしれない。すごく頑張っていたのにな・・・。
でも、悠希の中でもいろいろな反省はあると思うから、これからはこの経験を生かして頑張って欲しい。
良く頑張ったよ、お疲れさん。

千葉父母、洋祐、あり沙、わざわざ京都まで応援をありがとうございました。
親戚のみなさん、それから会田(高校時代の友達)も、会場での応援をありがとうございました。
悠希が走ったのはまぎれもない全国大会でした。
みなさんに来ていただきながら、たぶん一番感動していたのは私だと思います。
悠希は泣いていたし、私も胸がいっぱいでろくにお礼も申し上げる事ができず、ごめんなさい。
でも、この空気を一緒に味わってくださった事を心から感謝します。
ありがとうございました。

悠希、ありがとう!




JACの子供達へ
初めて行った全中は、すごく大きな夢の舞台でした。
たくさんの選手達があこがれて、挑戦して、3000mに出られたのは全国から73人でした。
ここに出るのはすごく大変な事です。
でも、出たいという目標を持って、
絶対に出るんだという強い気持ちを持って練習に取り組めば、
不可能ではないことを悠希は教えてくれたと思います。

悠希は、三小の校内マラソンでせいぜい5位というレベルでした。
喘息でいつも薬を持ち歩いていました。
走るたびに喘鳴が起こって土手ランで立ち止まってしまったこともありました。
決して、マラソンの天才だった訳ではありません。
今回全国大会の応援に行って思ったことは、やっぱり頑張ってこのような
大きな大きな経験をみんなにして欲しいな、という事でした。
陸上に限らずサッカーでも野球でも、もちろん勉強や他のことでも、
JACのみんなには大きな目標を持って、それを実現できるように
精一杯頑張ってみて欲しいという事でした。
「無理だよ」と思わずに頑張れば、少しでも夢に近づけると思います。
夢に向かって頑張る事は絶対無駄にはなりません。
お父さんやお母さんから言われたからではなくて、
自分の意志で「頑張ってみるか」と思って、夢に向かって欲しいと思いました。
で、コーチをみんなのそれぞれの夢の舞台に連れてってくれたら、最高に嬉しいです。
頑張ってね!応援しているから!
2002.8/23 畠中康生


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